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【7】 題名:髄膜炎後の硬膜下水腫
相談者:匿名希望 年齢:0 性別:男性 地域:静岡県 2005/01/21 (金)20:56:02
 はじめまして。月齢3ヶ月の息子のことでご相談申\しあげます。
昨年の12月20日(月齢2ヶ月)に細菌性髄膜炎になり、
今年1月5日のMRI検査の結果、右前頭葉部分の硬膜下に水腫が
あるとの診断を受けました。大泉門も張っており、右脳部分のしわが
少なく、圧迫されているとのことでしたが、息子自体には特別症状はなく、
機嫌も良く、熱もなく、ミルクの飲みも良いです。1月7日と1月12日にCTを
撮り、血ではないこと、水腫の大きさに変化がないことから、
このまま水腫が大きくなることがなければ、自然に吸収される可能\性が
あるといわれ、今後経過観察でいいでしょうと退院しました。
入院していた総合病院の脳外科は髄膜炎⇒硬膜下水腫の症例がなく、
乳児の症例も少ないそうで、予\後に関しての話は一切ありませんでした。
 今現在も特に症状はありませんが、1月18日に病院で頭囲を
計測した際には41.7CMで、1月20日に自宅で頭囲を計測したら
42.1CMで大きくなっている気がします。発達段階であるため、脳への
圧迫も気になります。症状が出てからでは遅いという事を聞いたことがある
のですが、このまま経過観察でいいのでしょうか。それとも手術にて
早急に水腫を抜いた方がいいのでしょうか。

お手数をお掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。
     
ご心配なことと存じます。


御子息様の「小児慢性硬膜下水腫」の場合は今は
慎重に頭囲計測や「臨床神経診断学」の経過もふまえて
CT・MRIにての画像診断にて経過観察をされることが
最も適切な「時期」でもあり「治療戦略」
でもあろうと考えます。

下記に順を追って御回答致します。


小児の「細菌性髄膜炎」の後に・「中枢神経系」の感染症の後に
「小児慢性硬膜下水腫」が発生することは御座います。
このような場合多くの場合は「小児慢性硬膜下水腫」は「両側性」。
御子息様の場合「右側」のみとの事です。

「小児慢性硬膜下水腫」は基本的には
「cranio-cerebral disproportion」(「頭蓋骨・脳の容積不均衡」)
による「隙間」が「病態」の根源です。

どのお子様も「頭蓋骨・脳の容積不均衡」から
「頭蓋骨」と「脳表」の間に「成人よりも余計な空隙」が御座います。
この状況を「cranio-cerebral disproportion」(「頭蓋骨・脳の容積不均衡」)
と呼称致します。


まだ御子息様の「小児慢性硬膜下水腫」の場合は
「「脳脊髄液圧」と「脳脊髄液循環」の状況病態が不安定であろうと
思います。

「大泉門も張っており、右脳部分のしわが
少なく、圧迫されているとのことでしたが」との事です。
「小児慢性硬膜下水腫」が「圧迫性病態:mass effect」を惹起している
ことも明らかともいえますが。
それに伴う「臨床神経診断学」の「症状・症候」は皆無。

今は画像診断にて「小児慢性硬膜下水腫」の経過観察をされるのが
最も適切な時期と今の私は考えます。

もしも必要であればの話ですが。
御子息様のような「小児慢性硬膜下水腫」の場合「大泉門」からの
「穿刺」という方法で。
「髄液貯留」を「病棟」での処置として「治療戦略」をとることも
可能なはずで御座います。

「小児慢性硬膜下水腫」の「病態」は
「cranio-cerebral disproportion」(「頭蓋骨・脳の容積不均衡」)
が基本であるがゆえに「再発性」であることも多いものです。

今は慎重に頭囲計測や「臨床神経診断学」の経過もふまえて
CT・MRIにての経過観察をされる時期であろうと
考えます。


取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。


上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。

何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。


東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp
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