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【68】 題名:髄膜炎の後遺症
相談者:匿名希望 年齢:74 性別:男性 地域:東京都 2005/08/11 (木)12:05:01
お世話になります。74歳の義父。
約3週間前に、突然、高熱(?40度)が出て意識朦朧の状態となり
救急車で都内の某病院に緊急搬送しました。
当日、解熱剤投与、点滴(電解質溶液)により病院で治療を受けたら、
5時間ほどで熱も平熱に戻り本人も元気で歩いて帰宅しましたが、
その後、中一日おいてまた高熱が出て意識朦朧となったため、
同じ病院に再入院させました。

前回と同様な処置を受け更に抗生剤(ユナシンS)を併用し
熱は平熱に戻りましたが言葉がたどたどしく自発的な発言が無い
(記憶は比較的確か)、また体力的に衰弱しており、自発的に排尿排便できず
、歩行も困難な状態になりました。
そして再入院後6日目に髄液を検査した結果
髄膜炎(細菌性)と診断され現在に至っています。
MRIやCTの検査も受けておりますが脳に特に異常は見られないとの事。

担当医の話では抗生剤は効いており髄液中の細胞数も減少してきているので
髄膜炎のほうはあと二週間ほどで治癒するが、
後遺症として自発的な歩行や排尿排便ができない(つまりは車椅子生活)
ことや、痴呆症状が残る可能\性はある程度覚悟するようにとの話しでした。

やはり髄膜炎の後遺症としては、
最悪、このような状態は覚悟すべきで全快はまったく見込めないのでしょうか?
あるいは、何か良い処置がありますでしょうか?
よろしくお願い致します。
     
これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。

1・約3週間前に「高熱」+「意識障害」の「譫妄状態:delirium」
2・「救急車にて緊急担送」。
「電解質補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」=「細胞外液補液」+
「解熱剤」にて「一時寛解」=>5時間ほどで「自宅に戻る」。
3・翌々日「1・」と同様に「熱発」+「意識障害」の「譫妄状態:せんぼうじょうたい:delirium:デリリウム」
4・「3・」の「エピソード」は「解熱剤」+「細胞外液補液」による
「補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」+適切な「抗生物質」の「経静脈投与」
5・{1・」「2・」「3・」「4・」以後に。

6-1・「「自発性の低下」を基調とした「精神症状・症候」(記憶は比較的良好)
6-2・「「排尿・排便」には「意識的排尿・排便」と「自動的排尿・排便」がある。」

「意識的排尿・排便」の低下=「失禁はしていない」
6-3・「歩行障害」

の「3種類」の「症状・症候」が出現。

7・「再入院後6日目に髄液を検査した結果
髄膜炎(細菌性)と診断され現在に至っています。」=「熱発」は「細菌性髄膜炎」
が原因。
けれども「細菌性髄膜炎」の更なる「原因」は「不詳」。
8・脳CT・脳MRIにて「画像診断」では
「中枢神経系の「器質的疾患」(脳腫瘍や脳血管障害・水頭症等)」はない。

9・「お受けもちの先生」も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。
「お受けもちの先生」の判断では「細菌性髄膜炎」は「抗生物質」にて
「解決可能」である。けれども
「6-1+2+3」の「症状・症候」は残る。


まず「お受けもちの先生」は極めて「御義父様・74歳」に対して
当初より「極めて」適切な「治療戦略」を立てられている。

「1・」=高熱による脱水に対して
「細胞外液補液」による「補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」=>「2・」 +
「3・」「熱発」に対して「抗生物質」経静脈投与に加えて
「細胞外液補液」による「補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」=>「4・」 +
「5・」以後に発症した
「6-1+2+3」=「精神症状=自発性低下+排尿障害+歩行障害」に対して
「正常圧水頭症(noramal pressure hydrocephalus NPH)」の「画像診断」による
「除外診断」                                +
「腰椎穿刺:lumbar puncture:ルンバール」による「熱原」として
「細菌性髄膜炎」の確定                           +
「6-1+2+3」の「症状・症候」=「両側前頭葉「症状・症候」」
 の出現が回復遷延するであろうことを「御診断」               +
=>「「御家族」への告知」。

「お受けもちの先生」は「大変に鋭い感」をもたれた
切れ味鋭い大変に御優秀な先生であると思われます。



「やはり髄膜炎の後遺症としては、
最悪、このような状態は覚悟すべきで全快はまったく見込めないのでしょうか?」
=>
「御義父様・74歳」が「細菌性髄膜炎」を起されたのは
「基本的原因」は呼吸器感染と「推測」が可能です。
「御義父様・74歳」の御年齢で「細菌性髄膜炎」を起される
というのは「内科的な背景要因」としては「体力」が「限界」
であられたことが大きいと今の私は考えます。
「今現在」が「最良」の「御状態」であられたと御考えになられた
ほうが宜しいと今の私は考えます。

「あるいは、何か良い処置がありますでしょうか?」
=>
この度は「細菌性髄膜炎」でしたが「肺炎」を起される
「可能性」が今後大変に大きいというように今の私は考えます。
「御義父様・74歳」の「6-1+2+3」は「両側前頭葉症状・症候」
です。
なるべく「刺激」をされて頂きたい。
「記憶は比較的保たれている」=「側頭葉」の「症状・症候」は
「まぬがれている」。
「前頭葉?側頭葉」型の「症状・症候」がでると。
「御家族」も認識できなくなり「痴呆」としては辛いです。


「後遺症として自発的な歩行や排尿排便ができない(つまりは車椅子生活)
ことや、痴呆症状が残る可能\性はある程度覚悟するようにとの話しでした。」
=>
「お受けもちの先生」は「大変に鋭い感」をもたれた切れ味鋭い
大変に御優秀な先生であると思われます。

「中枢神経系専門医先生」のあとは
「リハビリテーション専門医先生」 及び 「及びリハビリテーション技師先生」
の「両腕」に「御義父様・74歳」の今後はかかられています。
是非とも
「お受けもちの先生」に「リハビリテーション専門医先生」への「御受診」を
そして「加療」を今現在から開始されるように申し出られて下さい。



1・「肺炎は怖い「御状態」」である。
これに対する「予防」或は早期発見の「治療戦略」。
2・そして
腕利きの「リハビリテーション専門医先生」の「治療戦略」が大きな要(かなめ)
になると今の私は考えます。
3.痴呆にお強い「精神科専門医先生」の併診も必要かもしれない。

けれども
「お受けもちの「中枢神経系専門医先生」」が「腕利き」で
本当に宜しかったです。

4・「正常圧水頭症(noramal pressure hydrocephalus NPH)*」の
「3徴候」=「自発性低下」+「失禁」(初期には排尿障害)+歩行障害。
「お受けもちの先生」も気が付かれています。
今現在は脳CT・脳MRI「画像診断」では(-)。
けれども「お受けもちの先生」が「神経内科専門医先生」であれば。
念のため「脳神経外科専門医先生」も「御受診」のこと。

5・「正常圧水頭症(noramal pressure hydrocephalus NPH)」は
「脳室腹腔短絡手術:venticulo-peritoneal shunt;VPシャント」
にて劇的に改善致します。




*「正常圧水頭症(noramal pressure hydrocephalus NPH)」は
「細菌性髄膜炎」「頭部外傷」「くも膜下出血(SAH)」のあとに
出現する「病態」。



一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。


上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医)
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
2005/08/11 16:05:10



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