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【66】 題名:木から落ちました。
相談者:みなみ 年齢:6 性別:女性 地域:兵庫県 2005/06/25 (土)20:56:57
突然のメールで失礼します。
木曜日に6歳の娘が2メートルほどの木から落ちました。
一瞬気を失ったようですが、すぐに意識は取り戻し、
私がかけつけると眠たいといって寝ようとしました。

病院に行ってCTをとってもらいましたが、
異常はないということで家に帰りましたが、
その後夜中に4回ほど吐きました。

次の日の朝にもう一度病院に行ってCTをとりましたが、
大丈夫、明日には良くなっているよといわれ吐き気止めを
もらい帰宅しました。

今現在(土曜日)、頭がくらくらするといい、一日中寝て過ごしました。
(金曜日も一日中寝ていました)
医師からすぐに良くなるといわれたので、とても不安です。

そこで質問ですが、
脳震盪を起こすとこのような状態になるのですか?
家でゆっくり寝ているだけで良くなるのでしょうか?
そもそも脳震盪という診断に間違いはないですか?

お忙しいとは思いますが、回答のほどよろしくお願い致します。

     
ご心配なことと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。
お子様は成人と異なり「頭でっかち」で「八頭身」では
ありません。
いきおい「小児頭部外傷」は頻度多いものとなり
「御母様」御両親の御心配はつきません。

1・
さて
「病院に行ってCTをとってもらいましたが、
異常はないということで家に帰りましたが、」
との事です。

「御受診」されたのは「脳神経外科専門医先生」でしょうか。
脳CTを撮影されたのは「脳神経外科専門医先生」でしょうか。
終始今現在まで「お受けもちの先生」が
「脳神経外科専門医先生」であらばなんら問題は御座いません。


「小児頭部外傷」の場合
「お受けもちの先生」が「脳神経外科専門医先生」でないのであれば
これは「小児頭部外傷」管理の上で「診断」もふくめて
なんの意味もありません。

2・
「病院に行ってCTをとってもらいましたが、
異常はないということで家に帰りましたが、
その後夜中に4回ほど吐きました。」との事です。
この「「悪心・嘔吐・めまい・ふらつき」は
「若年性頭部外傷症候群 juvenile head trauma syndrome」
と呼称される「症状・症候」で御座います。
場合により「一過性に全盲」の「症状・症候」を呈することすらも御座います。
「若年性頭部外傷症候群 juvenile head trauma syndrome」
は「極めて良性」なものであり何ら「御心配無用」で御座います。

3・
「そこで質問ですが、
脳震盪を起こすとこのような状態になるのですか?
家でゆっくり寝ているだけで良くなるのでしょうか?」
との事です。
「脳震盪:commotio cerebri :cerebral concussion:CC」の「診断」
が「正しいと仮定して」
「脳震盪:commotio cerebri :cerebral concussion:CC」を
おこすから「御相談者の御嬢様」のような「症状・症候」が
必ず出るというわけでもありません。
但し
「小児頭部外傷」の受傷時機転から
「木曜日に6歳の娘が2メートルほどの木から落ちました。
一瞬気を失ったようですが、すぐに意識は取り戻し、
私がかけつけると眠たいといって寝ようとしました。
」の「「外力」は少なからぬものがあるとおもいます。
「頭部」のみで「外力」を受け止めたとは考えられませんから
当然「全身打撲」も併発されていたと思います。

また「小児頭部外傷」後は
「若年性頭部外傷症候群 juvenile head trauma syndrome」と
あいまって
小児特有の「上気道感染」(「咽頭炎」・「喉頭炎」・「副鼻腔炎」など)」
等を起しやすいものですから
御留意ください。


4・
「そもそも脳震盪という診断に間違いはないですか?」
との事です。
御相談者の御相談内容要旨御記載からみて
「意識障害」は「+」でありすぐに回復。
また脳CTにて「2回数」にわたり「「異常所見」無し」
であるわけです。
「脳震盪:commotio cerebri :cerebral concussion:CC」
の「診断」で宜しいと今の私は考えます。


5・但し私は気懸かりなのは
病院を受診され脳CTを撮影された「御受科目」の御記載がないこと
です。
「脳神経外科専門医先生」以外の診療科目で「小児頭部外傷」の
「臨床神経診断学」も含めた「診断」は不可能。
だからもしも「小児科専門医先生」を御受診されて脳CTを
とられたのであれば。
「小児頭部外傷」に関してはなんら診療が行われていない
究極性がありますから。
あらためて「脳神経外科専門医先生」を御受診される事を
お勧め致します。

「小児頭部外傷」自体「軽症」でも「重傷」でも「深刻」なものですから
「脳神経外科専門医先生」以外の「診療科目」で「御受診」されたのであれば
「そもそも脳震盪という診断に間違いはないですか?」以前の問題になります。
なぜなら
「頭部外傷」には「意識清明期:lucid nterval:LI:ルシッド・インターバル」
という
「意識清明期」は「頭部外傷」の後に
現在意識状態は「清明」であっても時間経過とともに
「意識障害」が出現するという怖い落とし穴がありこれを
「見破れる」のは研鑽を積まれた
「脳神経外科専門医先生」のみ可能で御座います。



一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

上記あくまでもご参考にまでお留めおきご無事にされて下さいませ。
取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。

東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医)
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
2006/06/26(日) 08:578:00



「小児頭部外傷」の注意点を++位下に御記載致します。
御参考になれば何よりです。
++++++++++++++++++++++++

##1
「頭部外傷」の場合必ず「脳神経外科専門医」を御受診下さい。

##2
「頭部外傷」で「脳神経外科専門医」を御受診されるとき
伝達しなければならない「大事な情報」がございます。

##3
「受傷時」の情報とりわけ
###1
「頭部外傷の日時と時刻」=「何月何時何分(何秒)」は
最重要で御座います。

及び
###2
「意識障害の有無」も最重要で御座います。

###3
「受傷機転(何にどのようにして頭のどの「部位」をぶつけた)
も最重要でございます。
「御母様」が目撃されていたら問題はないです。
この場合周囲の子供さん達で「目撃者」は必ず
いますから「しつこく聞きまわり情報をあつめることが重要」。

あとになり
「受傷機転(何にどのようにして頭のどの「部位」をぶつけた)
の「情報」如何によっては「治療戦略」に大きな差が出ることが
御座いません。

##4
まずは「小児頭部外傷」の場合は慌てずに動かないで。
たとえば病院終業後や夜間や週末は総合病院など
腕利きの先生がいないことが
多いですから。

##5
しっかりとした「脳神経外科専門医」先生を必ずや
御受診されて下さい。

##6
よくある御質問を貼布いたします。
(Q1)今後、どの程度の期間、どのような点を注意して
   経過観察すれば宜しいでしょうか?
##1
まずは慌てずに夜や夕方の場合には動かないで。
また週末は総合病院など腕利きの先生がいないことが
多いですから注意されて下さい。
##2
しっかりとした「脳神経外科専門医」先生を必ずや
御受診されて下さい。

(Q2)後頭部打撲後、所謂「たんこぶ」ができてるから
   大丈夫という人が多いですが
医学的根拠がございますでしょうか?
##1
全くの医学的根拠の毛頭も無い「危険極まりない」
「間違った情報」で御座います。

(Q3)単に親の安心のためにX線の検査を
   1歳弱の
   小児に行うのは
   デメリットの方が大きい事でしょうか?
   放射線量が気になります。

##1
「親の安心」ではありません。
とんでもありません。
##2
小児頭部外傷のなかでもとりわけ「後頭部打撲」
は怖いと思います。
##3
もしも「3歳未満で骨折」があった場合。
##4
「成長骨折(増大骨折)」
の心配がありますから3歳まで経過観察は続きます。
##5
お気持ちは判りますが
「脳神経外科専門医」を御受診されない
「現実的な危険」=デメリットは計り知れません。
++++++++++++++++++++++++

何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
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