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【173】 題名:ノロウイルスの予防法と感染時の治療法につき御教示を御願い致します
相談者:匿名希望 年齢:35 性別:女性 地域:兵庫県 2014/01/19 (日)14:49:32
36歳女。兵庫

ノロウイルスってどんなウイルス? なのでしょうか。
ニュースなどでいろいろいわれていますが。
ウイルスの病気で名医で口コミの世田谷区 山本クリニック美容外科・世田谷・東京都
の山本先生に御願い致します。
要領の悪いご質問ですみません。
お時間のあるときに御回答よろしく御願いできればうれしい
です。
     
この相談への個別リンクは 
http://www.clinicayamamoto.com/list_single_N.php?s_no=173
 です。









ノロウイルスは1972年に電子顕微鏡による観察でその形態が明らかになり、
「ノーウォークウイルス(Norwalk virus)」あるいは
「小型球形ウイルス(SRSV)」と呼ばれていました。


その後、遺伝子解析技術が発展し、PCR法とよばれる検体からウイルスの遺伝子を単離し、
その配列を調べることによってウイルスを同定する技術が確立されたことにより、
ウイルスの遺伝子解析が進みました。

結果
2002年、第12回国際ウイルス学会において、それまで「ノーウォークウイルス」
あるいは「小型球形ウイルス」と呼ばれていたものを「ノロウイルス(Norovirus)」、
「サッポロ様ウイルス」と呼ばれたものを「サポウイルス(Sapovirus)」と定め、
正式な分類学上の名前が決められました。

ウイルスは「ラテン語」で命名されます
たとえば、
「インフルエンザ」=「influenza」=「流行性」という意味です。
ところが
「noro]=「NIの祈り」となります。「NI」がわかりません。
「正確な命名由来」のところは、伝えられていません。
ドイツ語で、ゼロ=「Null」といいますが、
後述到りますがあまりにも多くの型をもつために「名称はピントくるもの」
からつけられた可能性があります。

「ノーウォークウイルス」の「ノーウォーク」=「 Norwalk 」であり、
かしら文字「Nor」という珍説がありますが、正しくありません。


話題からは、はずれますが
「Noro」という人名は各国にあり、WHOに「非難ごうごう」
なので名称はかわると思います。
                               

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ノロウイルスの特徴


ノロウイルスは乳幼児から高齢者に至る広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こすウイルスです。
この感染症は11月から3月の主に冬季に多発致しました。
けれども年間を通して患者はみられます。


他のウイルスと比べ、ノロウイルス特有な特徴は以下のようになります。
------------------------------

1・
下痢だけではなく、嘔吐が多いことです。
=>
2・
ノロウイルスは下痢だけではなく嘔吐を引き起こすことが特徴です。
下痢であれば、ウイルスはトイレで流されるため広がりにくいのです。

3・
ところが、
、嘔吐の場合、適切に処理・消毒をしないとウイルスが床に残ります。
乾燥しホコリと共に空気中に舞い上がり感染が広がっていくこともあります。

4・
手指からの感染ばかり気にする方も多いですが。
それだけでは適切ではありません。
=>

5・
「嘔吐の場合、適切に処理・消毒をしないとウイルスが床に残ります。
乾燥しホコリと共に空気中に舞い上がり感染が広がっていくこともあります。」
=>

&・
このような感染経路も気をつけてください。


------------------------------



消毒薬に対する抵抗性が強い ことが特徴です。

→ノロウイルスはエンベロープ(宿主細胞の膜)を持っていないのです。
エンベロープ
いわば宿主のDNAからつくられたミノムシのカラ」
のようなものです。
多くのRNAウイルスはこれをもっています。

エンベロープをもっていないため、

消毒薬や高温に対する抵抗性が強いことが特徴です。

また、乾燥や酸にも強いのです。
水中でも長時間生きていることができる
非常に厄介なウイルスなのです。

そのため、感染力があり、しばしば集団感染を引き起こしてしまうのです。


ノロウイルスの遺伝子構造


ノロウイルスには「多数の遺伝子型」が存在致します。
一度かかっても何度も感染することがあります。
=>
また現実的に・・
ノロウイルスには多数の遺伝子型が存在するため、
同じ人が複数の違った型のウイルスに感染することがあります。

「インフルエンザ」のように「A」「B」のような、あるいは
HとNとで分類できるものではありません。



さらに、感染が腸粘膜での局所感染なので免疫の持続時間が短いことも特徴です。

よって、一度かかったからといって安心していると、
再感染を起こすこともありますので、予防には気をつけなければいけません。


                               

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感染経路


ノロウイルスの感染はほとんどが経口感染(口から体内に入り感染する)であり、
次のような感染経路があると考えられています。

------------------------------
1・
感染者のウイルスが大量に含まれる便や吐物などから直接もしくは二次的に感染する場合



2・
調理などを行う食品取扱者が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合



3・
ウイルスに汚染された貝類(特に二枚貝)を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合



4・
ウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合



などがあります。
5・
特に、食品取扱者を介して
二次感染する食中毒のケースが近年増加傾向にあります。

------------------------------


                               

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潜伏期間と症状

1・
潜伏期間(感染から発症までの時間)は24〜48時間です。
主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、
発熱は軽度(37〜38℃くらい)なことが特徴です。


2・
症状は通常であれば1〜2日ほど続いた後、治癒します。
また後遺症が残ることもありません。

3・
ただし、免疫力の低下した老人や乳幼児では長引くことがあり、
激しい嘔吐や下痢による「補液プロトコール」による、「栄養補給」「脱水症」
に留意する必要があります。

4・
また、感染しても発症しない場合や
軽い風邪のような症状のみの場合もあります。


                               

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「診断戦略」

1・
臨床症状からだけではノロウイルスによる感染は特定でないため、
ウイルス学的な診断を行います。

2・
通常、患者の便や吐物を用いて、
電子顕微鏡法、RT-PCR法、リアルタイムPCR法などの
遺伝子を検出する方法でウイルスの検出を行い、診断します。


3・
便には通常大量のウイルスが排泄されるので、
比較的容易にウイルスを検出することができます。


                               

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「治療戦略」
1・
ノロウイルスは、実験室で飼育あるいは培養することができません。
ちなみに、「インフルエンザ」では「鶏卵」がもちいられます。
実験室で飼育あるいは培養することができないのです。

=>

2・
よって
ノロウイルスには有効な抗ウイルス剤は今現在はありません。


3・
特に、免疫力の低い乳幼児や高齢者は脱水症状を起こしたり、
体力を消耗したりしないように水分と栄養の補給を充分に行ってください。
脱水症状がひどい場合には水分の損失を防ぐために病院で輸液を行うなどの
治療が必要になります。

4・
「治療戦略」で大切なことがあります。
下痢をとめようとしてはいけません。
強い下痢止め薬を服用してはいけません。

5・
無理に下痢を止めるとウイルスが腸管内に溜まり、
「病態」の回復を遅らせることがありますので使用してはいけません。

6・
これは「臨床医学」の感染症の大原則です。











総括:
1.ノロウイルスはDNA診断にて、簡単に診断できます。
けれども、「型が極めて多く」一人のノロウイルス患者さん
で、何酒類もの型のノロウイルスに感染していることが
あります。

2・
ノロウイルスのノロは「1・」のように型が多いため、
暫定的な名称です。

3・冬季感染が特徴的です。

4・人口密度の多い場所での感染の可能性があり、
昔より、はるかに、本邦では人口密度は高くなっています。

5・
「2mの法則」=ウイルス性「病態」の感染限界をまもる
ことです。

6・
人ごみにはいかない。感染経路をつかまえても
意味が少ない。経路の源流のラインのポイントが「二次感染者」
であることが多い。





    

結論:
1・
ノロウイルスのような、これは「インフルエンザ」も同様ですが、
ウイルス性「病態」は非常に恐れられています。

その理由はウイルス性「病態」の「感染速度が100年前より
100倍はやくなっている」ということです。

2・
ノロウイルスに関しては「下痢をとめる」薬物はいっさい
しようしてはなりません。ノロウイルスの患者さんは必用が
あって、病原体をそとに排泄しているのです。


3・
他の、食中毒の病原体とことなり「嘔吐」が下痢より多い。
そして、たとえな、嘔吐した吐物の、扱いについて無知なかた
が多い。

4・
よく本邦では消毒にエタノールがもちいられますが
エタノールに消毒作用機序はないのです。
外国では、採決、や点滴のさいに「アルコール」
をもちいることはありません。
=>
便や吐物の処理をする時は素手で触らず、
必ずビニール手袋を使用します。
汚物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈したものが必要です。


5・
「インフルエンザ」と異なり、実験室で培養の方法がありません。
また、H、N、あるいはA、B のような「インフルエンザ」の型とことなり
はるかに下等なノロウイルスは  
診断がついても、ノロウイルスの患者さんが
「インフルエンザ」でいうならば、A型。とB型とトリを同時にもっている
ことがDNA診断でわかっています。

6・
また感染とどうじに別のノロウイルスにすぐに
化けるので、たとえ「ワクチン」がつくれたとして
も、意味がない。 

7・
「治療戦略」は、「脱水」と「栄養補給」と上述到りました。
日常より、水分を冬場はおおくとること・・


8・
腸感染は、あるいは消化器感染は、
「免疫監視機構:めんえきかんしきこう:Immunologic Surveillance 」
がはたらかないのです。


9・
そして、「細胞性免疫」がつくりにくいのです 
ちなみに虫垂は鳥類では、「消化器の「扁桃」」に
相当して、よく発達していて「B cell:B細胞」というこれらの「リンパ球」を
つくっていたのですが「ヒト」では退化してしまっている。

10・
昔は、盲腸炎(虫垂炎)のかたなどしょっちゅういたのですが
今現在は盲腸炎(虫垂炎)はまれな病気になってしまいました。
これと反比例して、不可思議な、「病原体感染による「病態」」
はふえています。




                      

++++++++++++++++++++++

PS

予防法


患者の便や吐物には大量のウイルスが排出されますので、
予防のためにも次のことをしっかりと守らねばなりません。



食事の前やトイレの後などには、
せっけんを使いしっかりと手を洗いをすること。



タオルなど共用で使用するものを避ける。



下痢やおう吐等の症状がある方は、
食品を直接取り扱う作業をしないこと



食品中のウイルスは加熱により感染性をなくすことが「可能」。
食品の中心温度が 85℃ 1分以上になるようにしっかり熱を通しること。。



便や吐物の処理をする時は素手で触らず、
必ずビニール手袋を使用しましょう。
汚物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈したものを使用すること



                               

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二次感染を防ぐには?


下痢の症状がなくなったからといって安心しては「危険=リスク」がある。
患者の便にはしばらくウイルスの排出が続く。
患者の便や嘔吐物を処理する際には使い捨ての手袋を使用し、
用便後や調理前の手洗いを徹底する。

便や嘔吐物はペーパータオル等で取り除き、
ビニール袋に入れる。

残った便や嘔吐物の上にペーパータオルをかぶせ、
その上から50倍〜100倍に薄めた市販の塩素系漂白剤を十分浸るように注ぎ、
汚染場所を広げないようにペーパータオルでよく吹き取り作業をおこなう。



ウイルスは乾燥すると空気中に漂い、
これが口に入って感染することがある。

よって便や嘔吐物を乾燥させないことが重要です。


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 です。
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