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【157】 題名:未破裂脳動脈瘤と脳ドックでいわれたとき
相談者:匿名希望 年齢:54 性別:女性 地域:福島県 2012/09/23 (日)15:28:45
福島県 54歳女です。

山本クリニック 世田谷の山本先生
はじめまして。

以前のかたの御相談にも、ありました。

未破裂脳動脈瘤のうちに、MRIをとって
みつけておく、というのも考えものですね。

未破裂脳動脈瘤について、すこし
教えてください。
また、未破裂脳動脈瘤といわれたばあい
の心構えを、おしえていただけますか。

お忙しいところを大変申し訳ございません。

     
この相談への個別リンクは 
http://www.clinicayamamoto.com/list_single_N.php?s_no=157
 です。





ご心配なことと存じます。


#!
##1


福島県 54歳女です。

山本クリニック 世田谷の山本先生
はじめまして。

以前のかたの御相談にも、ありました。

未破裂脳動脈瘤のうちに、MRIをとって
みつけておく、というのも考えものですね。

未破裂脳動脈瘤について、すこし
教えてください。
また、未破裂脳動脈瘤といわれたばあい
の心構えを、おしえていただけますか。

お忙しいところを大変申し訳ございません。」
との事です。













#2

「脳ドック」 が普及するにつれて、 未破裂の脳動脈瘤(りゅう)の発見が増えています。
破裂すると、くも膜下出血を起こすため、これまでは未然に防ぐ目的で、ク
リップで留めてしまう脳外科手術などが行われてきたのです。
しかし、 最近になって、破裂する確率は予想外に低いとの研究結果も出てきました。
見つかった脳動脈瘤をどの段階で治療すべきか、論争が続いています。



結構多い脳動脈瘤
脳動脈瘤を持っている人はかなり多い気が致します。
100人に5人ぐらいは持っている気が致します。 


脳動脈瘤は破裂するとほぼ100%くも膜下出血を起こします。
くも膜下出血は約半数が死亡するか、こん睡状態となり、
社会復帰できる人は3人に一人という怖い疾患です。 

日本では、くも膜下出血を未然に防止しようと脳動脈瘤の治療 が行われてきました。
その一環が「脳ドック」というものです。
「脳ドック」 が普及するにつれて、 未破裂の脳動脈瘤(りゅう)の発見が増えて
いるという現状に到りました。


 






#3

ところが、1998に、日本脳神経外科学会を震撼させる
できごとがおきました。

=>


98年、米医学雑誌に
「脳動脈瘤が破裂する確率は非常に低い」との報告が発表されました。
これは、本邦の「脳神経外科専門医」に、
大きな衝撃を与え、パニックを引き起こしました。


米医学雑誌の報告は、次のようなものでした。
欧米人約1500人を対象にした調査結果で、
直径10ミリ未満の脳動脈瘤が破裂する確率は、
くも膜下出血などの既往症のない人で 年間0・05%に過ぎないと指摘されたからです。
既往症のある人でも同0・5%であると指摘されたからです。
米医学雑誌の報告は、
若年でなければ10ミリ未満のものは治療せず、経過を見るべきだと結論づけています。


米医学雑誌の報告に対して、対応はまちまちです。
この報告を受け、日本脳神経外科学会は日本人を対象にした調査の実施を決めています。


東大医学部脳神経外科を事務局に、
99年から調査を開始致しました。
全国の施設で扱ったすべての脳動脈瘤の登録・追跡調査が進んでいます。概ね、
360施設が1563人の患者を登録済みです。

このうち、動脈瘤の大きさは
直径4ミリ以下が半数近い46%、
5-6ミリが25%、7
-9ミリ15%、 
10ミリ以上14%。 



発見のきっかけは、頭痛やめまいなどによる精査でたまさか見つかったが46%で
最多でした。
脳ドックは14%などとなっています。 

それでは、手術をしないか否かですが、
5ミリ未満は通常、手術しないという指針をたてている施設は34%です。
この34%の「御施設」はかなりしっかりされていると考えてよいでしょう。


施設によって治療方針がかなり異なっているのが現状である。
その上に、 
毎年、年齢、大きさ別などのデータがそろってくるのです。

上記34%以外の、
「施設によって治療方針がかなり異なっているのが現状です。」
と、やんわり書かざるをえない「御施設」が、問題です。

















#4結論:

結論として、
それでは、見つかった人はどうしたらいいのだろう。


5-10ミリがグレーゾーンと考えてよいでしょう。

そして、
年齢や動脈瘤の場所などにもよるけれども、7-8ミリの「大きさ」であれば、
5御年齢が40代の若さなら、治療を勧める気になります。
これが、「脳神経外科専門医」の常識的なところでしょう。


いずれにしても、
きちっと、「治療戦略」をたてられる所で診断を受けられることです。

それでも、
困った場合は、なるべく多くの専門医の意見を求められた方がいいと
今現在の私は考えます。

ちなみに、
日本脳神経外科学会の、
未破裂脳動脈瘤の調査に関する一般向けのホームページは
http://ucas-j.umin.ac.jp/home.html
です。




















この相談への個別リンクは 
http://www.clinicayamamoto.com/list_single_N.php?s_no=157
 です。
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