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【141】 題名:3〜4年ほど前に「てんかん」と診断されました。
相談者:ときこ 年齢:32 性別:女性 地域:宮崎県 2011/11/19 (土)23:25:57
はじめまして。
よろしくお願いいたします。
 
1 : 32歳 女性
2 : 数日前に睡眠中に(てんかん)発作で、舌(左の際)を噛んだ。
3 : 睡眠時てんかん発作でしょうか?


実は、私は、3〜4年ほど前に「てんかん」と診断されました。

発熱で入院し、退院する日に発作を起こしたようです。

発作は2回あったようです。
その後は薬(フェノバール)を飲んでいて発作はなかったと思います。

今現在は、医師の指示のもとで、次第に、薬を減量致しました。
そして、薬を飲まなくなって8か月くらいになります。

実は薬を飲まなくなって、3か月くらいのときにも、
同じように睡眠中に舌を噛みました。

前回も今回も、噛んだときの記憶は、無いのです。

たとえば、
なんとなく、次の日は調子がイマイチな気もするし、
体のあちこちに筋肉痛のような痛みがあった気もします。

さまざまに、調べたら「てんかん」は睡眠時に発作がおきることがある、
と知り不安になりました。

病院へ行った方が、いいとは思っていますが、
発作があった後の、特徴的な症状みたいなものというのは
ありますでしょうか。
もしも、あったら教えて戴きたいのです。

また、山本先生は、私の場合、
睡眠時大発作があった可能性はあると思われますか?

私は、てんかんと診断されて発作があったのは
最初の2回だけと聞いているので、
本当にてんかんだったのか、という疑問もあるのですが、
2回発作があればてんかんと診断されますでしょうか? 

脳波の検査では、α波が少ない、とは言われましたが、
「てんかんの脳波が出ているとは言われていない」と思います。

要領の悪いご質問ですみません。
山本クリニック 世田谷の山本先生、よろしくお願いします。


     


この相談への個別リンクは 
http://www.clinicayamamoto.com/list_single_N.php?s_no=141
 です。





これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。


-------------------------------
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

「てんかん脳波所見」の診断は
「中枢神経系専門医先生」でなければ不可能です。
或いは
「脳神経外科専門医先生」でなければ不可能です。

「てんかん脳波所見」の特徴は
###1
「BG:Back Ground:バックグラウンド:背景脳波」に
「θ波:シーター波」の%が多い
そして「α波」の「連続性」が少ない。
###2
「鋭波:spike wave:スパイク」という「棘波」や
「シャープ・ウエーブ:sharp wave」
という「「異常波」の出現」

「2つ」です。

「てんかん脳波所見」は文字通り
すぐさま「抗痙攣薬:anti-convulsant」の投与
を行うか否か
という「治療戦略」に密接に関連致します。

これを機会に
「総合病院」或いは「大学病院」等の「高次医療機関」

「脳神経外科専門医先生」を「御受診」されえて
「脳波検査」或いは「必要な「画像診断」」も含めて。

今現在の御相談者の「脳波検査所見」が
「てんかん脳波所見」なのか「正常」なのか
きちんとした診断をしていただくのが
宜しいと今の私は考えます。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++++






#1
##1
「はじめまして。
よろしくお願いいたします。
 
1 : 32歳 女性
2 : 数日前に睡眠中に(てんかん)発作で、舌(左の際)を噛んだ。
3 : 睡眠時てんかん発作でしょうか?

実は、私は、3〜4年ほど前に「てんかん」と診断されました。

発熱で入院し、退院する日に発作を起こしたようです。

発作は2回あったようです。
その後は薬(フェノバール)を飲んでいて発作はなかったと思います。

今現在は、医師の指示のもとで、次第に、薬を減量致しました。
そして、薬を飲まなくなって8か月くらいになります。

実は薬を飲まなくなって、3か月くらいのときにも、
同じように睡眠中に舌を噛みました。

前回も今回も、噛んだときの記憶は、無いのです。

たとえば、
なんとなく、次の日は調子がイマイチな気もするし、
体のあちこちに筋肉痛のような痛みがあった気もします。

さまざまに、調べたら「てんかん」は睡眠時に発作がおきることがある、
と知り不安になりました。

病院へ行った方が、いいとは思っていますが、
発作があった後の、特徴的な症状みたいなものというのは
ありますでしょうか。
もしも、あったら教えて戴きたいのです。

また、山本先生は、私の場合、
睡眠時大発作があった可能性はあると思われますか?

私は、てんかんと診断されて発作があったのは
最初の2回だけと聞いているので、
本当にてんかんだったのか、という疑問もあるのですが、
2回発作があればてんかんと診断されますでしょうか? 

脳波の検査では、α波が少ない、とは言われましたが、
「てんかんの脳波が出ているとは言われていない」と思います。

要領の悪いご質問ですみません。
山本クリニック 世田谷の山本先生、よろしくお願いします。」
との事です。






#2
##1
「実は、私は、3〜4年ほど前に「てんかん」と診断されました。

発熱で入院し、退院する日に発作を起こしたようです。

発作は2回あったようです。
その後は薬(フェノバール)を飲んでいて発作はなかったと思います。

今現在は、医師の指示のもとで、次第に、薬を減量致しました。
そして、薬を飲まなくなって8か月くらいになります。 」
との事です。

##2
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「28−29歳ころに」
「痙攣発作」の「エピソード」があり
「てんかん」と診断され
「抗痙攣薬:anti-convulsant」=
「PB:phenobaribital:フエノバルビタール:フノバール」
内服の「御既往」がおありです。








#3
##1
「さまざまに調べたら睡眠時に発作がおきることがある、
と知り不安になりました。」
との事です。

##2
正確には「多少違います」。
「睡眠時に「痙攣発作」は確かに起します」が。

##3
けれども、正確には「脳波検査」での「問題点」あるいは「特徴点」
のことです。

=>##4

##4
「てんかん」の「脳波検査所見」は
各種誘発法の中で
「睡眠時脳波」に「90%」「てんかん脳波」が
或いは
「てんかん」と診断しうる「異常所見」がでるのです。

=>##5

##5
だから、
「てんかん」の「脳波検査」に際しては、
「睡眠誘発」(通常「過呼吸付加:HV」のあとの自然入眠
にまかせます)
の「脳波検査」が絶対的に必要になものである、ということ、
が「正しい意味」ということなのです。

##6
そして、
あくまでも「脳波検査上の留意点」
として、よく論じられます。









#4
##1
「病院へ行った方が、いいとは思っていますが、
発作があった後の、特徴的な症状みたいなものというのは
ありますでしょうか。
もしも、あったら教えて戴きたいのです。」
との事です。

=>##2

##2
「御家族」が探知する以外は、「痙攣発作」の程度にもよりますが、
患者さん御自身には、「特徴的な「御自覚症状」」はないと思います。






#5
##1
「私は、てんかんと診断されて発作があったのは
最初の2回だけと聞いているので、
本当にてんかんだったのか、という疑問もあるのですが、
2回発作があればてんかんと診断されますでしょうか? 」
との事です。

=>##2

##2
御相談者の御相談内容要旨御記載からは、
「てんかん」の「診断学」からは「誤り」になります。

=>#6








#6
##1
「私は、てんかんと診断されて発作があったのは
最初の2回だけと聞いているので、
本当にてんかんだったのか、という疑問もあるのですが、2回発作があれば
てんかんと診断されますでしょうか? 」
との事です。
=>##2

##2
よろしいですか?
これは大変重要なことですが、
「中枢神経系専門医」が「てんかん」という「診断」を
下す場合は、つぎのような場合です。
=>##3


##3
1・「痙攣発作」が「明確」であり。
2・「脳波検査」で「成人しての後天性てんかん」
としての明確な「てんかん脳波所見」
=>##4

##4
##3
の「1・」+「2・」があれば、
「てんかん」と診断致します。

##5
そして##4より
「成人しての後天性てんかん」であれば。
=>##6

##6
「脳腫瘍」などによる「てんかん」=「症候性痙攣発作」
であるか否かを、精査をする必要があるのです。





#7
##1
「てんかん脳波所見」の診断は
「中枢神経系専門医先生」でなければ不可能です。
或いは
「脳神経外科専門医先生」でなければ不可能です。

##2
「てんかん脳波所見」には、特徴があります。

##3
すなわち、
###1
「BG:Back Ground:バックグラウンド:背景脳波」に
「θ波:シーター波」の%が多い
そして「α波」の「連続性」が少ない、ということ。

###2
「鋭波:spike wave:スパイク」という「棘波」や
「シャープ・ウエーブ:sharp wave」
という「「異常波」の出現」、

「2つ」です。









#8
##1
「脳波の検査では、α波が少ない、とは言われましたが、
「てんかんの脳波が出ているとは言われていない」と思います。」
との事です。
=>##2

##2
「御相談者」の「脳波検査所見」の事例を、
##1は#7にあてはめれば、
------------------------------

###1
「BG:Back Ground:バックグラウンド:背景脳波」に
「θ波:シーター波」の%が多い
そして「α波」の「連続性」が少ない。

###2
けれども、
「鋭波:spike wave:スパイク」という「棘波」や
「シャープ・ウエーブ:sharp wave」
という「「異常波」の出現」、は「出ていない」
------------------------------
という、状況であると考えます。

##3
##2では、「てんかん」の「可能性」はかなり高いですが、
「てんかん」を、否定しうる印象は少ないです。







#9
##1
「てんかん脳波所見」は文字通り
すぐさま「抗痙攣薬:anti-convulsant」の投与
を行うか否か
という「治療戦略」に密接に関連致します。

##2
だから、
「グレイ・ゾーン:gray zone」はありえません。

##3
一般的には
「脳波検査」の「脳波検査所見」は
1・「Normal」
2・「Borderline」
3・「Abnormal」
の「3つ」です。

##4
私が過去に「判読」した
「脳波検査所見」で「2・」の「Borderline」
は「極めて少ない」。

##5
おそらく
「Borderline」は「脳波検査自体」の
「できふでき」によることが多いと考えます。






#10結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「私は、てんかんと診断されて発作があったのは
最初の2回だけと聞いているので、
本当にてんかんだったのか、という疑問もあるのですが、
2回発作があればてんかんと診断されますでしょうか?」
との事です。

##3
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「てんかん脳波所見」という診断は下されて
いないということです。
=>##4

##4
だから、これを機会に
「総合病院」或いは「大学病院」等の「高次医療機関」

「脳神経外科専門医先生」を「御受診」されえて
「脳波検査」、或いは、さらに、「必要な「画像診断」」も含めて。

##5
今現在の御相談者の「脳波検査所見」が
「てんかん脳波所見」なのか「正常」なのかを、
きちんとした診断をしていただくのが
宜しいと今の私は考えます。

##5
お健やかにお大事にされて下さい。





PS
なお
「脳波検査所見」の「突発的異常」には下記のような
用語があります。


------------------------------

棘波(spike) スパイク   
持続が20〜70msの突発波で、波形が尖鋭です。
振幅は決まった基準はないが、
背景活動の振幅の2倍以上又は100uV以上が一応の目安となります。

鋭波(sharp wave)シャープ・ウエーブ
棘波同様波形が尖鋭であるが、持続が70〜200msのものを呼称致します。

徐波群発(slow wave burst)スローウエーブ・バースト
背景活動と明らかに区別される高振幅の徐波が
律動的に出現したもので
周波数により δ(デルタ)-burst、θ(シータ)-burstと呼称致します。

sp-w: spike-and-slow-wave complex(棘-徐波複合*)
スパイク・アンド・ウエーブ   
棘波にすぐ引き続いてすぐ高振幅徐波が現れ,
1つのまとまったパターンとなったものです。
棘波の始まりから徐波の終わりまでの周期によって,
3Hz棘徐波複合というように周波数をつけて記載されることがあります。
3Hz棘徐波複合は欠神発作の際出現致します。
過呼吸により誘発されやすい特徴があります。

*なお、周波数が一定しない場合は
不規則棘徐波複合
(irregular spike-and-slow-wave complex)といい
全般性強直間代発作,全般性間代発作などの時に出現
致します。

polyspike-and-wave,ポリ・スパイクアンドウエーブ
multiple spike-and-slow-wave complex(多棘徐波複合)
棘波が2個以上続いて徐波がつくものをいい,
また棘波のみが2個以上連続するものを
多棘複合(multiple spike complexまたはpolyspike)と呼称致します。
これらは進行性ミオクローヌスてんかんや,ミオクロニー発作の時に出現しやすい
ものです。

sharp-and-slow-wave complex(鋭-徐波複合)
シャープ・アンド・スローウエーブ・コンプレックス
鋭波にすぐ引き続いてすぐ高振幅徐波が結びついたもので,
周波数は1から2.5Hzと遅いのが特徴です。
遅棘徐波複合(slow spike-and-wave)ともいわれます。

レノックス症候群で出現しやすいが,
非定型欠神発作全般性ミオクローヌス発作,
全般性脱力発作などでも見られます。


*phantom  フアントム 
6Hzの棘徐波で振幅がやや小さいものを呼称致します。


シックス・アンド・フオーティーン
14&6Hz陽性棘波(14 and 6Hz positive spikes)   
陽性(下向き)の棘波が主として後頭部に14Hzまたは6Hzで出現
致します。

**phantom フアントム
14&6Hz陽性棘波は健常人にもみられる場合があり、
異常脳波ではなく境界域の脳波と解釈した方が良いとするむきもあります。

hypsarrhythmia(ヒプスアリスミア)   
高振幅のδ(デルタ)およびθ(シータ)波が
全般性,持続性に出現し,さ
らに多焦点性の棘波,鋭波が群発する特異な脳波パターンであり,
点頭てんかん(WEST症候群)の時に見られます。

intermittent slow waves(間欠性徐波)
インターミッテント・スローウエーブス
θ(シータ)又はδ(デルタ)波がリズミカルに全般性,間欠性に出現
致します。  
大脳深部の器質的病変や,代謝性,中毒性脳症,脳圧亢進状態と関連付けられます。

PDA:ピーディーエー
polymorphic δ(デルタ) activity(持続性多形性徐波)   
限局性に高振幅で不規則なδ(デルタ)波が見られる.   
大脳皮質病変を示唆し,局在性器質性疾患と関連付けられます。    

triphasic wave(三相波)  トリーフエーシック・ウエーブ
陰性-高振幅陽性-陰性の三相性を示し,
1〜2Hzの周期で,前頭部優位で全般性に出現する.
肝性脳症や他の代謝性脳症で出現しやすいが,
脳血管障害,脳炎などでも出現致します。       

PSD:ピーエスディー
periodic synchronous discharges(周期性同期性発射)   
1Hz前後の周期で,1〜3相性の鋭波が全般性に見られます。   
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の初期に出現しやすいです。

PLEDs:
periodic lateralized epileptiform discharges   
1〜2秒の周期で鋭波が一側性に限局して出現する脳波パターンです。   
急性ないし亜急性器質性病変時に出現し,
脳血管障害,急速に進行する脳腫瘍,単純ヘルペス脳炎などでよく出現
致します。

α(アルファ) coma(αアルファ昏睡)   アルフア・コーマ
昏睡状態であるのにα(アルファ)波を認めます。
脳幹障害の際見られる場合があります。
 

低振幅持続性徐波   
低振幅なθ(シータ)、δ(デルタ)波波主体の脳波パターンです。   
意識障害の程度がひどくなるほど脳波の周波数,振幅は低下致します。

burst suppression バースト・サプレッション        
群発性の脳活動と10uV以下の抑制脳波を繰り返す脳波パターンです。   
重篤な意識障害の際出現致します。
すなわち、
無酸素脳症,頭部外傷,脳血管障害などの器質的病変により出現すれば,
予後は極めて悪いです。
しかし,麻酔薬の大量投与でも
このパターンを呈するがこの場合には投薬を中止すれば脳波の改善が見られます。

EC I:electro cerebral inactivity(電気的脳無活動)イーシーアイ   
2uV以上の電気的脳活動が見られない状態で,いわゆる脳死を示唆致します。.

------------------------------



上記あくまでもご参考にまで
お留めおきご無事にされて下さいませ。







何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。







何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。













この相談への個別リンクは 
http://www.clinicayamamoto.com/list_single_N.php?s_no=141
 です。
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