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【137】 題名:硬膜下血腫について
相談者:すみふう 年齢:42 性別:女性 地域:東京都 2011/10/05 (水)23:22:28

交通事故の一ヵ月後に
亜急性硬膜下血腫と急性硬膜下血腫が同時に見つかりました。

急性のものは事故とは関係があるかわからないと医師に言われています。

急性はもっと自覚症状が強い(意識障害や激しい頭痛)のではないですか?

慢性の硬膜下血腫が急性憎悪したとは考えられませんか?
     



この相談への個別リンクは 
http://www.clinicayamamoto.com/list_single_N.php?s_no=137
 です。






不思議な御相談であり
当惑しています。



++++++++++++++++++++++

御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

多分にこの御相談には、脳神経外科学的に
多くの「情報」が欠落しています。


ですから
一般論として、考え付くことを御記載致します。

御参考になれば何よりです。

下記に順を追って御回答致します。

++++++++++++++++++++++




#1
##1
「交通事故の一ヵ月後に
亜急性硬膜下血腫と急性硬膜下血腫が同時に見つかりました。

急性のものは事故とは関係があるかわからないと医師に言われています。

急性はもっと自覚症状が強い(意識障害や激しい頭痛)のではないですか?

慢性の硬膜下血腫が急性憎悪したとは考えられませんか?」
との事です。









#2
##1
病名に「急性」「亜急性」「慢性」
という「接頭語」がつくことがあります。

##2
###1
「急性」というのは「病態」の誘引或いは「原因」から
24時間以内(未満)に発生するものです。

##2
「亜急性」というのは「病態」の誘引或いは「原因」から
24時間以上-72時間未満に発生するものです。

###3
「慢性」というのは「病態」の誘引或いは「原因」から
72時間以上の経過にて発生するものです。





#3
##1
「頭部外傷」とは。

=>
##2
「頭部構造物」すなわち。

=>##3
##3
「頭皮」或いは「頭蓋骨」或いは
「頭蓋内構成物」すなわち大脳、小脳、脳幹部或いはこれらを覆う
膜(「硬膜:こうまく」、「くも膜」、「軟膜」)
の「いずれか」あるいは「すべて」が、
頭部への「外力」により損傷される「病態」です。

##4
内科的「病態」と異なり、
頭部外傷は「頭部への「外力」のかかった時刻」
が「明白」であるはずです。

##5
よりまして
「頭部外傷「受傷時」」からの「タイムライン」により、
「#2」、すなわち「頭部外傷「受傷時」」から、「どの「時期」=「タイミング」
にあるかはは明確ですから、
この「タイムライン」に即して
「急性」「亜急性」「慢性」という接頭語が用いられます。








#4
##1
「急性」「亜急性」「慢性」とありますが。
「亜急性」という接頭語は頭部外傷ではまれです。

##2
急性硬膜下血腫がなんらかのドクター・ディレイにより
「受傷時」より、40時間後に発見され診断されたとしても
それは「急性硬膜下血腫という「病態」が発見されなかった」からであり、
その「存在」は明確であるからです。









#5
##1
「「交通事故の一ヵ月後に
亜急性硬膜下血腫と急性硬膜下血腫が同時に見つかりました。

急性のものは事故とは関係があるかわからないと医師に言われています。」
との事であれば。

##2
脳神経外科学的には
交通事故の一ヵ月後に
1・24時間以内に「ふたたび頭部外傷があり」=>急性硬膜下血腫
2・24時間以上-72時間未満に「ふたたび頭部外傷があり」=>亜急性硬膜下血腫
という
「不可思議な「受傷機転」がなければなりません。

##3
だから交通事故の一ヵ月後に
「交通事故」とは別個に
1・24時間以内
2・24時間以上-72時間未満
と、「2回」は頭部外傷があったことになります。

##4
「御受け持ちの先生」が
「急性のものは事故とは関係があるかわからないと医師に言われています。」
とは「##3」のような意味と解釈致します。








#6
##1
「慢性の硬膜下血腫が急性憎悪したとは考えられませんか?」の場合であろうと
「慢性硬膜下血腫」は「慢性硬膜下血腫」である。

##2
「急性憎悪」であれば当初より
「慢性硬膜下血腫」が存在していなければ話になりません。







#7
##1
ちなみに「慢性硬膜下血腫」は、
白血病の発見者として「医学史」でも有名なドイツ人の医師、病理学者である
ルドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョー
(Rudolf Ludwig Karl Virchow, 1821年10月13日、
ポンメルンのシフェルバイン(Schivelbein)
(現:ポーランド領シフィドビン(Świdwin))- 1902年9月5日、ベルリン)
が脳腫瘍と考えていたくらいに「奥が深い」「病態」です。

##2
「慢性硬膜下血腫」には、タイムラインは適応されない、こともあります。







#8
##1
「急性はもっと自覚症状が強い(意識障害や激しい頭痛)のではないですか?」
との事ですが。

##2
急性膜下血腫は、脳挫傷とほぼ同義ですから、
「御自覚」される以前に「重篤な「意識障害」」により、
即座に緊急対応となるはずのものです。










#9結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
御相談者の御相談内容要旨御記載どおおりであるとすれば
タイムラインからすると、
交通事故で、頭部外傷があったかどうかは「御記載」が
ありませんが。
=>

##3
1ヵ月後に「あらたな頭部外傷」がなければ
おこりえない頭部外傷です。

##4
「画像診断」の「御記載」がなく、
御回答限界でもあるのです。けれども「可能な範囲内で」御回答を試み
ました。

##5
御参考になれば何よりです。









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