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【109】 題名:インフルエンザ以外の「こわい風邪」はありますか?
相談者:匿名希望 年齢:38 性別:男性 地域:北海道 2009/10/17 (土)19:03:39
よくかぜや風邪といわれたり。
またTVのコマーシャルでも「風邪薬」があったりします。
インフルエンザはなんとなくわかりました。
(RNAウイルスであり怖いものは怖いくらいの認識です)
ほかに怖い風邪というものはありますでしょうか






この記事のURLは下記になります。


http://www.clinicayamamoto.com/list_single_N.php?s_no=109  
     
この記事のURLは下記になります。
http://www.clinicayamamoto.com/list_single_N.php?s_no=109



山本クリニック世田谷 山本博昭(脳神経外科専門医)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/index.html


2009 Oct 17 20:06:22


教科書的には風邪はウイルス系の感染・ウイルス病態
(picoRNA virus:ピコルナウイルスを主体とする)
であるとされ「抗生物質」の内服は意味がなく「体力」を
つけろといわれます。
ウイルス系の感染・ウイルス病態の「深刻でないもの」が
「ウイルスによる風邪症候群」ひいては風邪と呼称される
ものであるのだけれども。

現実的に「体力のある現代人」の「かぜかな?」には
ウイルス系の感染・ウイルス病態であることは
まれです。
「A群β溶血性連鎖球菌咽頭炎」などの「病態」が
極めて多いものです。




日本でよく「かぜ」「風邪」といわれている
「病態」の大半は「細菌性上気道感染」であり
俗にいう「ウイルスによる風邪症候群」ではありません
(ほぼ90%はウイルスによる風邪症候群ではなく
細菌感染なのです)

そしてこの細菌感染の場合はほぼ100%ちかくが
A群β溶血性連鎖球菌(Group A Streptococcus : GAS : A群溶連菌)
を原因とする細菌感染である。
これが本邦でいう「かぜ」の正体です。
90%のかたが就労可能であり「なんら自覚症状すらない」かたも
いらっしゃいます。

あるいみではこのようなかたがキャリアーとなり
あるご家庭に「はいりこみ」ときとしては
「インフルエンザ」と間違えられたり到します。

2・6・9・11月に多く「冬場」はいっさい
関連がありません。








A群β溶血性連鎖球菌(Group A Streptococcus : GAS : A群溶連菌)は,
しばしば,のどや皮膚に見られる常在の細菌です。

のどや皮膚にこの細菌を持っていても何の症状もない場合もあります。
人間であればほぼ全員この細菌が「のど」に常在しています。


症状をよく起こす場合としては。
1・咽頭炎(のどの炎症)や
2・
膿皮症(皮膚の炎症:伝染性膿痂疹(とびひ)とも呼ばれること
(黄色ブドウ球菌による場合もあります)があります。




アメリカ合衆国では,この咽頭炎と膿皮症については,
毎年,数百万件発生していると考えられています。

日本では,感染症予防法により
A群β溶血性連鎖球菌咽頭炎が。
定点医療機関把握の「4類感染症」とされていて,
毎週の患者数の推移が把握されています。

ある市では,A群β溶血性連鎖球菌咽頭炎の発生は,
季節変動があり,6月と12月に発生が多いです。

伝染性膿痂疹(とびひ)は夏に多いとされています。








 A群β溶血性連鎖球菌が,通常存在しないところ,
例えば,血液や筋肉や肺といった場所にまで,
この細菌が入り込み,
重症のA群β溶血性連鎖球菌感染症を引き起こすことがあります。

その場合は「侵襲性A群β溶血性連鎖球菌感染症」と呼ばれます。

このうち,頻度は少ないですが,
最も重症で命にかかわる場合もある,
二つの型が,
------------------------------
1・
壊死性筋膜炎(Necrotizing fasciitis : NF)と
2・
「A群β溶血性連鎖球菌毒素性ショック症候群
(Streptococcal toxic shock syndrome : STSS)」です。
------------------------------

壊死性筋膜炎では,俗に言う
「ヒト食いバクテリア(the flesh-eating bacteria)」が,
筋肉,脂肪組織,皮膚組織を破壊します
(なお,A群β溶血性連鎖球菌以外にも
「ヒト食いバクテリア(the flesh-eating bacteria)」
と呼ばれている細菌があります)。

A群β溶血性連鎖球菌毒素性ショック症候群では,
急激な血圧低下,および腎臓・肝臓・肺等の機能低下を起こします。

壊死性筋膜炎の患者さんの
約「20%」と
A群β溶血性連鎖球菌毒素性ショック症候群の患者の「半数以上」が
亡くなります。

侵襲性A群β溶血性連鎖球菌感染症の他の型
(敗血症や肺炎など)では,「約10-15%」が亡くなります。






1998年に,アメリカ合衆国では,
約1万件の侵襲性A群β溶血性連鎖球菌感染症が発生しました。
この内,約600件がA群β溶血性連鎖球菌毒素性ショック症候群で,
約800件が壊死性筋膜炎でした。




日本では,感染症予防法により
劇症型A群β溶血性連鎖球菌感染症(toxic shock-like syndrome : TSLS)
が全数把握の4類感染症とされています。

,劇症型A群β溶血性連鎖球菌感染症を診断した医師は,
保健所に届出をしなければなりません。




劇症型A群β溶血性連鎖球菌感染症の報告基準では,
ショック症状は必須ですが,壊死性筋膜炎は必須ではありません。

報告基準からすると,
主としてA群β溶血性連鎖球菌毒素性ショック症候群が
日本では把握されることになるかと思われます。






大都市近郊の市区町村でも
劇症型A群β溶血性連鎖球菌感染症の発生が見られています。

国立感染症研究所のIASR(病原微生物検出情報),
The Topic of This Month Vol.21No.11(No.249)p240-241

「溶血性レンサ球菌感染症 1996-2000」によれば、
1999年4月の感染症予防法の施行後、
2000年10月16日までに国に届け出られた
劇症型A群β溶血性連鎖球菌感染症は、59件で、
届け出時点で死亡していたのは、その内、25件でした。
42.4%以上が死亡したということになります。




劇症型A群β溶血性連鎖球菌感染症の患者は、
50-60歳台に多く、
平均年齢は55.7歳であったとのことです。

国際的に見ると,
侵襲性A群β溶血性連鎖球菌感染症,
壊死性筋膜炎,
A群β溶血性連鎖球菌毒素性ショック症候群の発生は。

1980年台中ごろから1990年代はじめまで増加しました。

発生率と重症度の上昇は,
血清型のM-1,M-3の増加と関係があるとされています。






A群β溶血性連鎖球菌が、家庭内で広がる場合については、
まず、
学齢期のこどもが家庭内に持ち込む場合が多いと考えられています。
続いて、
父親よりは母親が、
こどもからA群β溶血性連鎖球菌を受け取る場合が多いと考えられています。

そして、こどもや母親から、
その他の家族へと。

A群β溶血性連鎖球菌が広がっていくことがあります。

 






日本でよく「かぜ」「風邪」といわれている
「病態」の大半は「細菌性上気道感染」であり
俗にいう「ウイルスによる風邪症候群」ではありません
(ほぼ90%はウイルスによる風邪症候群ではなく
細菌感染なのです)

そしてこの細菌感染の場合はほぼ100%ちかくが
A群β溶血性連鎖球菌(Group A Streptococcus : GAS : A群溶連菌)
を原因とする細菌感染である。
これが本邦でいう「かぜ」の正体です。
90%のかたが就労可能であり「なんら自覚症状すらない」かたも
いらっしゃいます。

あるいみではこのようなかたがキャリアーとなり
あるご家庭に「はいりこみ」ときとしては
「インフルエンザ」と間違えられたり到します。

2・6・9・11月に多く「冬場」はいっさい
関連がありません。





教科書的には風邪はウイルス系の感染・ウイルス病態
(picoRNA virus:ピコルナウイルスを主体とする)
であるとされ「抗生物質」の内服は意味がなく「体力」を
つけろといわれます。
ウイルス系の感染・ウイルス病態の「深刻でないもの」が
「ウイルスによる風邪症候群」ひいては風邪と呼称される
ものであるのだけれども。

現実的に「体力のある現代人」の「かぜかな?」には
ウイルス系の感染・ウイルス病態であることは
まれです。
「A群β溶血性連鎖球菌咽頭炎」などの「病態」が
極めて多いものです。

上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にお大事にされて下さいませ。






山本クリニック世田谷 山本博昭(脳神経外科専門医)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/index.html


2009 Oct 17 20:06:22
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http://www.clinicayamamoto.com/list_single_N.php?s_no=109



 
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