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【106】 題名:6○歳母親の「慢性硬膜下血腫」が「再発」を繰り返す。
相談者:匿名希望 年齢:69 性別:女性 地域:北海道 2009/08/20 (木)15:24:01
ログ番号106です。

6○歳母親の「慢性硬膜下血腫」が「再発」を繰り返す。

山本先生、こんにちは。ご無沙汰しております。

本日は、
「慢性硬膜下血腫」で入院中の69歳の母のことで相
談させて下さい。出血は左側でした。

母は、69歳で○○県○○に一人暮らしをしております。
6月の半ば頃から、
「疲れやすい」を連発していたのですが、
電話で話をすると、なかなか人の名前が出てこなかったり、
そのうち、
「転倒した」「荷物が重くて持てない」等と言いますし、
ろれつも回っていないように感じたものですから、どこか
病院にかかることを勧めたところ、
実家の隣が内科医院なので、そちらに行って、紹介状を
書いてもらいました。が、その内科で、血液検査をしたところ、
異常がなかったので、○○病院への紹介状も「内科」宛で、
○○でも内科にて尿検査だけして
、脳外科に回ることなく、「異状なし」で返されました。

7月20日に祖母の法事を○○県○○市にて行うので、
母は、ふらつきながらも飛行機に○○→○○間は搭乗し、
○○からはバスと在来線を乗り継いで、
祖母の家に這うようにしてたどり着いたのですが、
その様子を見た叔父叔母が異常を感じ、近隣の病院に連れて行き、
「慢性硬膜下血腫」と診断され、その夜に手術を受けました。

手術後は順調で、2,3日で退院し、
抜糸のあと、普段どおりの生活をして良いと言われ、
7月いっぱいは妹がそばにいて、安静にしていたのですが、
じっとしていられない性分なので、8月に入って、
お盆前のお墓掃除や趣味の洋裁、入院でお世話になった方へ
のお礼などに走り回ったようで、疲れたを連発し始め、

お盆に帰省した妹が母に会い、また異変を感じ、
8月17日に病院に連れて行ったところ、再出血が認められ、
また17日に手術を受けました。

そのときに膜の袋が二つある(?)けれども
脳委縮などは認められないので、
術後の無理が祟っただけだと思われるとのお言葉も頂きま
した。





ご相談したいのは、ここからで、
昨日18日朝に経過を診ると、膜の袋が
二つある(?)二重になっている(?)ところの血液がうまく
抜けていないのでもう一度手術しますとの説明があり、
再度穴を開け、膜にも穴をあけて、血液を抜く手術を昨日
行ったのですが、

このまま19日朝まで様子を見て、血液の抜
け具合が悪ければ、開頭してきれいに取りきるしかないと言わ
れました。


そこで、今朝19日にもう一度CTを撮って経過を診たのですが、
「液はまだ完全に抜け切れていない可能性も高いが、
とりあえず漢方を服用して、1週間後にもう一度CTを撮りましょう」
と言われました。


1・
「袋が二つある」とか
2・
「漢方の処方」とか、

今一つ、はっきりしないところが多いのですが、
母の今後退院してからも再発の可能性は高いのでしょうか?
再発の際は、開頭手術の可能性は高いのでしょうか?
今後何かきをつけることはありますでしょうか?

私も東京にいて、帰省中の妹の話の伝え聞きなので、
不明瞭なところが多くて申し訳ありません。




わかる範囲で結構ですので、ご教授頂けると幸いです。

Wednesday, August 19, 2009 11:23 AM
     





Thuログ番号106です。
rsday, August 20, 2009 15:23 PM

山本クリニック世田谷 山本博昭(脳神経外科専門医)
山本クリニック世田谷公式ホームページ
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/index.html





御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「御母様」は典型的な「慢性硬膜下血腫」になるべく
して「慢性硬膜下血腫」になられるコースをたどられています。

そして。
「慢性硬膜下血腫」の大問題である「再発」あるいは「再発」のの反復
を「起すタイプ」の時系列に「おちいられて」います。


ちなみに
「小児慢性硬膜下血腫」と「成人の慢性硬膜下血腫」とは
まったく異なる「病態」です。
「成人の慢性硬膜下血腫」として・当たり前ではありますが。
「御回答」を続けます。



さて。

「御相談者」が気づかれていない「重要なポイント」があります。
「慢性硬膜下血腫」の「血腫」は「血液のかたまり」という意味
です。
「血腫」は「出血」がおきなければ「血腫」にはなりません。

だから
「慢性硬膜下血腫」の
「手術」=「頭蓋穿頭術:bar-hole opening」+「血腫洗滌:irrigation」
を施術しても。
=>
「慢性硬膜下血腫」が「再発」しまた「再発」する場合は
「出血」している「部位」が「硬膜下」にある・
ということなのです。

「出血」している「部位」が「硬膜下」にあり。
この「出血点」ともいうべき
「部位」の「処理がなされていない」から「出血」する・
=「再発」するという状況が発生到します。


(「成人の慢性硬膜下血腫」の「再発」に関しては。
「脳萎縮」のある患者さんの場合は「脳萎縮」のみでも「再発」
の原因になります。
これにつきましては後述到します。)





「御受け持ちの先生方」も一生懸命でいらっしゃることが
よくわかります。

ちなみに
「成人の慢性硬膜下血腫」の場合の「再発」と
「小児の慢性硬膜下血腫」の場合の「再発」とは
まったく異なります。






「成人の慢性硬膜下血腫」の
「硬膜:こうまく」の「下」の「血腫」の
「神経病理組織学的診断」から
は非常に複雑な構造をしていることが知られています。

すなわち。
「偽膜:ぎまく:neomembrane」とも呼称する「膜」が
「2種類」あります。

------------------------------

1・
「硬膜下の「偽膜:ぎまく:neomembrane」」=「外膜:がいまく:outer membrane」
「「脳表」の「偽膜:ぎまく:neomembrane」=「内膜:ないまく:inner membrane」

------------------------------

という
いずれも「緑黒い色」をした「薄い膜」が。
「二種類」
「成人の慢性硬膜下血腫」の「血腫」を覆っています。


最近では。
この「二種類」の「偽膜:ぎまく:neomembrane」の中でも
「「脳表」の「偽膜:ぎまく:neomembrane」=「内膜:ないまく:inner membrane」
形成の所見のない「成人の慢性硬膜下血腫」の患者さんが多くなり
80−90%が「内膜:ないまく:inner membrane」は認められません。
これは
脳CT・MRIなどにより。
「時間が経過していないうちに」「手術」にいたるという。
「診断戦略」の進歩による早期発見によるものです。






さて。
「成人の慢性硬膜下血腫」の「手術」に
関してですが。

「頭蓋穿頭術:bar-hole opening」のさい
「血腫」の「血腫洗滌:irrigation」際に「硬膜:こうまく」に「孔」を
あけます。

そのときにはかならずこの
「硬膜下の「偽膜:ぎまく:neomembrane」」=「外膜:がいまく:outer membrane」

「「脳表」の「偽膜:ぎまく:neomembrane」=「内膜:ないまく:inner membrane」
の形成を確認到します。


慎重な「脳神経外科専門医先生」の場合は
この
「「脳表」の「偽膜:ぎまく:neomembrane」=「内膜:ないまく:inner membrane」
や「硬膜下の「偽膜:ぎまく:neomembrane」」=「外膜:がいまく:outer membrane」
の「病理組織検査診断」を行い「出血」の可能性としての
「毛細血管:capillary」増殖の「有無」を確認されます。













「成人の慢性硬膜下血腫」の「再発」には。
「二種類」あります。

------------------------------
1・かなりの御高齢で「脳萎縮」のある場合。


2・「「脳表」の「偽膜:ぎまく:neomembrane」=「内膜:ないまく:inner membrane」
形成が明確で
「硬膜下の「偽膜:ぎまく:neomembrane」」=「外膜:がいまく:outer membrane」
もあり。
これらの
「偽膜:ぎまく:neomembrane」の中の「毛細血管拡増殖」があり
「毛細血管:capillary」から「出血」をする場合。
------------------------------


「二種類」です。










「ご相談したいのは、ここからで、
昨日18日朝に経過を診ると、膜の袋が
二つある(?)二重になっている(?)ところの血液がうまく
抜けていないのでもう一度手術しますとの説明があり、
再度穴を開け、膜にも穴をあけて、血液を抜く手術を昨日
行ったのですが、

このまま19日朝まで様子を見て、血液の抜
け具合が悪ければ、開頭してきれいに取りきるしかないと言わ
れました。


そこで、今朝19日にもう一度CTを撮って経過を診たのですが、
「液はまだ完全に抜け切れていない可能性も高いが、
とりあえず漢方を服用して、1週間後にもう一度CTを撮りましょう」
と言われました。」
との事です。



=>


「ご相談したいのは、ここからで、
昨日18日朝に経過を診ると、膜の袋が
二つある(?)二重になっている(?)ところの血液がうまく
抜けていないのでもう一度手術しますとの説明があり、
再度穴を開け、膜にも穴をあけて、血液を抜く手術を昨日
行ったのですが、」
は。

=>

「膜の袋が
二つある(?)二重になっている(?)」は「誤り」で。

=>
「「袋(カプセル)」の膜が二重になっている」が正しい・です。


(たぶんに
「御相談者の御相談内容の御記載要旨」に「御記載」のように

「私も東京にいて、帰省中の妹の話の伝え聞きなので、
不明瞭なところが多くて申し訳ありません。」であるための
伝言の間違えあるいは「むずかしいですから」
「御受け持ちの先生」の「おことば」の「聞き間違え」
でしょう)



「御母様」の「成人の慢性硬膜下血腫」の場合は
「御受け持ちの先生」のおっしゃられるように。
(ふくろと膜で混同されていらっしゃる「御記載」
でした)
------------------------------

1・
「硬膜下の「偽膜:ぎまく:neomembrane」」=「外膜:がいまく:outer membrane」
2・
「「脳表」の「偽膜:ぎまく:neomembrane」=「内膜:ないまく:inner membrane」
という
「外膜:がいまく:outer membrane」
「内膜:ないまく:inner membrane」が形成されている
ということになります。
------------------------------





そして

「「膜にも穴をあけて、血液を抜く手術を昨日
行ったのですが、
このまま19日朝まで様子を見て、血液の抜
け具合が悪ければ、開頭してきれいに取りきるしかないと言わ
れました。
そこで、今朝19日にもう一度CTを撮って経過を診たのですが、
「液はまだ完全に抜け切れていない可能性も高い」」


=>



「御受け持ちの先生」が
「御母様」の「成人の慢性硬膜下血腫」の「再発」「病態」
に関して。
ただの
「頭蓋穿頭術:bar-hole opening」+「血腫洗滌:irrigation」
のみではなく。

「内膜:ないまく:inner membrane」あるいは
「外膜:がいまく:outer membrane」の「毛細血管:capillary」
からの「「出血」の確認にはいられた・
というように考えます。






「このまま19日朝まで様子を見て、血液の抜
け具合が悪ければ、開頭してきれいに取りきるしかないと言わ
れました。


そこで、今朝19日にもう一度CTを撮って経過を診たのですが、
「液はまだ完全に抜け切れていない可能性も高いが、
とりあえず漢方を服用して、1週間後にもう一度CTを撮りましょう」」
との事です。



=>



「血液の抜け具合が悪ければ、
開頭してきれいに取りきるしかないと言わ
れました。」を。

「現実に施行するとなると」
「大変に「脳表」の損傷」を与えることになります。
具体的には
結痂として。
「症候性痙攣発作」を起こしやすくなります。

だから
「中枢神経系専門医」「脳神経外科専門医先生」である
「御受け持ちの先生」は。

人情ですが「これは避けたい」と「思われているはず」です。


=>






「そこで、今朝19日にもう一度CTを撮って経過を診たのですが、
「液はまだ完全に抜け切れていない可能性も高いが、
とりあえず漢方を服用して、1週間後にもう一度CTを撮りましょう」
と言われました。


1・
「袋が二つある」とか
2・
「漢方の処方」とか、

今一つ、はっきりしないところが多いのですが、
母の今後退院してからも再発の可能性は高いのでしょうか?
再発の際は、開頭手術の可能性は高いのでしょうか?
今後何かきをつけることはありますでしょうか?」
との事です。





極めて判りやすく言えば。

「今一つ、はっきりしないところが多いのですが」
どころか。

「御母様」の「成人の慢性硬膜下血腫」の「再発」事例
としては典型的なものです。
「脳萎縮」をともなわない、「偽膜:ぎまく:neomembrane」からの
「毛細血管:capillary」の「出血」による「再発する」タイプの
「成人の慢性硬膜下血腫」「再発事例」です。




「母の今後退院してからも再発の可能性は高いのでしょうか?
再発の際は、開頭手術の可能性は高いのでしょうか?
今後何かきをつけることはありますでしょうか?」
との事です。

「御母様」の「成人の慢性硬膜下血腫」はたぶんに
「年単位」ですでにお持ちの
「外膜:がいまく:outer membrane」形成と
「内膜:ないまく:inner membrane」形成をともなった
「偽膜:ぎまく:neomembrane」の「毛細血管:capillary」からの
「出血」をおこしやすい「成人の慢性硬膜下血腫」
です。

よって



「母の今後退院してからも再発の可能性は高いのでしょうか?」
=>
「ありうると今の私は考えます。」

「再発の際は、開頭手術の可能性は高いのでしょうか?」
=>
「御家族」のかたが「No」とおっしゃられれば
おこなわれないでしょう。






「今後何かきをつけることはありますでしょうか?」

=>

「成人の慢性硬膜下血腫」は今現在では
命をおとすような「病態」ではありません。

けれども。

当初に「総合病院」或いは「大学病院」等の「高次医療機関」

「内科専門医先生」も「診断」できなかったように。

「成人の慢性硬膜下血腫」はその「診断戦略」は決して難しくは
ないけれども。

やはり
「脳神経外科専門医」でないと診断不可能な「病態」です。


=>

「御母様」は「ひとりくらし」とのことですが。

「御母様」は「もうひとりにしてはいけない」「御状態」
と「お年」になられていることが。

今の私には「御家族」が問題として「より具体的」に
考えねばならない時点にこられているように思えます。






何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。















Thursday, August 20, 2009 15:23 PM
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