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【128】 題名:口唇の皮膚のはがれる剥奪性口唇炎で苦しんでいます
相談者:匿名希望 年齢:49 性別:女性 地域:福岡県 2015/03/22 (日)11:12:55
初めまして。福岡在住49歳女です。

1・
まず、はじめに下口唇にひどく、くちびるに、ひびわれみたいのが、
できるます。
次には、しろっぽかったり、きいろぽかたったりはするのですが、皮膚がカサカサになり
めくれあがってきます。口紅もぬれなくなるので、自分でカサカサをはがしていました。

どんどん症状がひどくなるので、自宅近くの皮膚科にいくと、ヘルペスといわれました。
いたみはなかったのですが。

そして、ヘルペスの内服薬と、ヘルペスの外用薬、と
細菌感染予防で、ゲンタシン軟膏がでました。

真面目に、先生のおっしゃられたとおりに、お薬はのみ、ぬっていました。
ところが、
非常に症状はひどくなり、カサカサの皮膚は、5mmくらいずつはがれはじめ、
上口唇にも、ボロボロとちいさな板のように、カサカサが、おちはじめました。


とりわけ、ヘルペスの外用薬、と
細菌感染予防で、ゲンタシン軟膏があわなかったようです。

ぬらないと症状はややおおちつきます。

2・
唇もおおきく、はれたようになってしまいました。
予約の日に、同じ皮膚科にいきました。先生は、すごく、おどろいて、
「なぜ、速く連絡してくれないのか」とおこられてしまいました。

ヘルペスはヘルペスだが、接触皮膚炎だといわれて、外用薬は中止して、
ステロイドの軟膏がでました。「これはかならず効果あるよ」といわれて
塗り始めましたが、なにも症状はかわらないどころか、
かえってひどくなりました。マスクなしには外にはでれなくなりました。

はやめに、同じ皮膚科を受診しました。
先生は、また、びっくりして、「アトピーですね」といわれました。

3・
帰宅して、母にも相談して
先生も、大学病院の皮膚科の紹介状を、かいてもらい、
大学病院の皮膚科でみていただくことにしました。


大学病院の皮膚科では、
「これはカビ、真菌症です」とのことでした。
なんというカビかは、教えてくれません。

ビタミンB2と、耳鼻科の内服薬?と、真菌の外用薬がでました。
ろくな問診もありませんでした。

全くよくならず、真菌の外用薬はぬるたびに、悪くなりました。
そして、固いものはよいのですが、スープなどはまったくのめなくなりました。
お椀にくちをあてたり、スプーンをつかうものは、まったくだめで、
さましてから、ストローをつかっています。


4・
医師不信と、人様にお見せできる顔ではなくなりました。
ひきこもり、になってしまいました。

私自身は、インターネットでいろいろしらべて、
剥奪性口唇炎という病気ではないかと思っています。


福岡から週一回通院可能です。

要領の悪い質問と相談で大変申し訳ございません。
お忙しいところを大変申し訳ございません。

よろしくお願いいたします。












 


この相談への個別リンクは 
 http://www.clinicayamamoto.com/list_single_B.php?s_no=128 
 です。



御相談者が「御指摘」にように、御相談者の「症状・症候」
からは、口唇炎、のなかでも
剥奪性口唇炎(はくだつせいこうしんえん)という口唇炎です。

私はこの剥奪性口唇炎(はくだつせいこうしんえん)の患者さんほど、
誤診と間違った治療をされる、病態はないであろうと
考えます。

日本は、皮膚科では、世界でも後進国です。
たとえば、口唇炎を日本の教科書で見ると
剥奪性口唇炎(はくだつせいこうしんえん)は、日本の英語では
cheilitis simplex(ケイリティス・シンプレックス:単純性口唇炎)となりますが。
「欧米」では、
exfoliative cheilitis:イクスフオリエイテゥヴ・ケイリティス)
が剥奪性口唇炎(はくだつせいこうしんえん)になります。

ちなみに
「口唇炎= cheilitis:ケイリテゥス」は覚えておかれると宜しいです。



御相談者の御回答にあたって、まず、覚えていただきたいこと
をお話致します。
exfoliative cheilitis:イクスフオリエイテゥヴ・ケイリティス
はQスイッチNd・YAGレーザーによるレーザー治療以外に、
「治療戦略」はありません。

それはおってお話致します。
だからまず、
剥奪性口唇炎(はくだつせいこうしんえん)=
exfoliative cheilitis:イクスフオリエイテゥヴ・ケイリティス
のことばを、覚えていただきたいと存じます。

簡単には
「口唇炎= cheilitis:ケイリティス」
「ケイリティス」ということばを覚えられてください。

宜しいですか?




exfoliative cheilitis:イクスフオリエイテゥヴ・ケイリティス
=剥奪性口唇炎(はくだつせいこうしんえん)
の患者さんには御注意いただきたいことが、多々あります。
下記に順を追って御回答致します。

1・
まず、軟膏、○○軟膏を、いや、外用薬を投与されたら
絶対に、ぬらないで、あるいは、際めて慎重になられてください。
=>
軟膏基剤は「ワセリン」です。
なかにはいっているお薬が、効果があるものでも、
「ワセリン」が、剥奪性口唇炎(はくだつせいこうしんえん)を、
悪化させます。
まだクリーム基剤のほうがよいのですが。


2・
剥奪性口唇炎(はくだつせいこうしんえん)=
exfoliative cheilitis:イクスフオリエイテゥヴ・ケイリティスは、
口紅や、リップスティックのような、外用とはきわめて相性が悪く
症状を悪化させます。
だから、御相談者のような症状がでたとき皮膚科を、
受診されて、外用薬がでたら、副作用のことを、しっかりと
きいてください。

3・
御相談者のような症状のときに、
間違えられる「診断病名」を列挙致します。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1)・単純ヘルペス
教科書の口唇の病気の、一番最初にかいてあるからです。
形態が「○(まる)」く、「水痘:すいとう」のはしくれであり、
疼痛をともなうので、すぐわかります。

2)・接触皮膚炎
皮膚科の先生がよくつかう病名の一つです。
口紅や、リップ、やワセリンで悪化致しますが、
これは後述するように、皮膚病態を「シール」して、外気と遮断された
「温室」あるいは「密室」を作り病態を悪化させるためです。
特に、「御婦人」の「御顔」の場合、みなさまマスクをされます。
そのため、衣ずれによる炎症?=>接触皮膚炎となります。

3)細菌感染
2005年現在、ブドウ球菌属の細菌は35菌種に分類されていました。
これ以前の最も初期の分類では、コロニーの色調によって
「白色ブドウ球菌」「黄色ブドウ球菌」「橙色ブドウ球菌」に分けられていました。
その後「表皮ブドウ球菌」「黄色ブドウ球菌」「腐性ブドウ球菌」の3菌種に改名されました。
ブドウ球菌属の「色」は、化膿による、膿の「色」ではありません。
ブドウ球菌自体がそのような「色」をしています。
剥奪性口唇炎(はくだつせいこうしんえん)のさいに、口唇粘膜のはがれる際に
いろがついています、白色が多いです。けれども、黄色、などのときもあります。
いずれにしても、
局所感染症と、間違えられるとき、抗生物質軟膏がでます。
この基剤も「ワセリン」です。だから、症状は悪化致します。

4)・真菌感染
培養も出なく、顕微鏡でもみえないのに、
事実、白癬と症状が、類似するために、抗真菌薬がでます。
このとき、外用薬ででると、症状は悪化致します。


5)・アトピー
剥奪性口唇炎(はくだつせいこうしんえん)=
exfoliative cheilitis:イクスフオリエイテゥヴ・ケイリティス
のかたは、確かに、「敏感肌」であることが多いものです。
よって、アトピーとされます。

6)・その他
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


4・
















ただ今、御回答中です。
まだ御回答はつづきます。
およみください。






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